資格のキャリカレ行政書士通信講座を運営されている株式会社キャリアカレッジジャパンは創立が2008年となっており、資格学校の中では比較的若い方に分類されます。
また、ユーキャンと同じように資格講座だけでなく「語学・趣味」といった幅広い講座を取り扱っているのが特徴です。
引用元:資格のキャリカレ行政書士講座
本記事では、資格のキャリカレの特徴や強みについて、実際に受講した方の口コミなどを交えて詳しく解説していきたいと思います。
資格のキャリカレの行政書士通信講座の特徴
資格のキャリカレの行政書士通信講座の特徴は大きく分けると7つあります。
- 費用は業界でも安めの設定
- 不合格者への受講費用全額返金制度がある
- 教育訓練給付制度は利用不可
- テキストと連動した講義映像が分かりやすい
- 4ヶ月という短期で効率的に試験合格を目指せる
- 質問や添削などのサポート体制が充実
- 効率的に勉強できるが、模試試験や講義の網羅性は今一つ
それぞれの特徴を詳しく見ていきましょう。
特徴1:費用は業界でも安めの設定!
受講費用は一番気になるところだと思いますが、資格のキャリカレの行政書士通信講座は「行政書士講座コース」で35,100円となっています。
資格のキャリカレの行政書士講座の費用と他の行政書士講座との料金比較表を作成したので、下記をまずご覧ください。
※価格は2022年10月時点の割引適用後を記載
塾・予備校名 | 行政書士講座コース名 | 標準学習期間 | 価格(税込) |
資格のキャリカレ | 行政書士120日らくらく合格指導講座 | 21時間 | 35,100円 |
オンスク.JP | ウケホーダイ-スタンダード- | 25時間 | 19,536円(※1,628/月×12ヵ月) |
フォーサイト | バリューセット1 | 70時間 | 54,800円 |
ユーキャン | 行政書士講座 | 38時間 | 63,000円 |
クレアール | カレッジスタンダードコース | 211時間 | 51,250円 |
エル・エー | 行政書士スピード合格コース※2020年を最後に休止中 | 80時間 | 97,900円 |
資格スクエア | 森Tの4ヶ月合格講座 | 100時間 | 99,900円 |
資格の大原 | 行政書士入門合格コース(Web) | 185時間 | 173,000円 |
TAC | プレミアム本科生Plus(Web) | 192時間 | 187,000円 |
LECリーガルマインド | パーフェクトコースSP(Web) | 208時間 | 195,000円 |
行政書士通信講座の相場価格は80,000円前後と言われているので、資格のキャリカレの行政書士通信講座は、相場以下の価格で業界の中でもトップクラスの安めの価格設定と言えます。
特徴2:不合格者への受講費用全額返金制度がすごい!
資格のキャリカレの行政書士通信講座は、試験に不合格だった一定の受講者に「受講する際に支払った費用を全額返金する制度」があります。
返金対象となる条件は以下の通りです。
- 講座費用の払い込みに遅滞がないこと
- カリキュラムの全ての添削問題を修了していること
- 添削問題の平均得点率が70%以上であること
- 事前に受験票のコピーを送付できる方 etc・・・
詳細な条件はこちらからご確認ください。
とりあえず今年は行政書士試験に挑戦だけはしていみたい、だけど記念受験でなく通信講座を使ってみたいと言った場合に、このような制度があれば万が一不合格だったとしても費用は回収できそうですね。ただ、添削問題の平均得点率が70%以上であることが必要なのでしっかりと学習に励む必要はあります。
なお、合格だった場合には、2講座目が無料になるという制度もあります!!
例えば、簿記や社労士といった資格講座を2講座目で取得することにより、会計・労務業務にも幅を広げることも可能となります。
使い方次第によっては大変お得な制度であることは間違いありません。
特徴3:教育訓練給付制度は利用不可
教育訓練給付制度とは?と思う方もいると思うので要点を絞って説明させていただきます。
教育給付制度とは、対象となっている講座修了後に、受講費用の20%がハローワークから返金される制度です。ただし、最大10万円が上限となります。
非常に残念ではありますが、資格のキャリカレの行政書士通信講座は教育訓練給付制度の対象外のようです。(※2022.10時点)
参考までに、各校の取り扱う行政書士講座(通信・通学)が教育訓練給付制度の適用となっているのは、以下の資格学校です。
引用:厚生労働省
資格のキャリカレの行政書士通信講座の場合、教育訓練給付制度の利用は出来ませんが、その分、不合格だった場合の受講料全額返金制度や合格だった場合の2講座目無料制度があります。
また、講座の費用自体が他社の通信講座と比べてもかなり安いので、教育訓練給付制度が適用できなくともさほどマイナスになるとは思いません。
特徴4:テキストと連動した講義映像が分かりやすい!
資格のキャリカレの行政書士講座は「テキストと講義映像が連動する仕組み」となっており、テキストを映像に映し出しながら、解説していきます。
なお、他社の行政書士通信講座ですが講師の中には、テキストを使用せずに、独自のパワーポイントを使って要点を指導する先生もいますので、資格のキャリカレの行政書士講座は、テキストを使用した「画一的な指導方法」がとられていることが分かります。
テキストは「B6サイズでかなりコンパクト」になっており、白黒(モノクロ)で印刷されたテキストが使用されています。学習の際にはフルカラーテキストが望ましいですが、ここは講座費用が安いので仕方がないところでしょう。
カリキュラムは「4か月」を想定しているため「憲法・基礎法学」「行政法」「民法」「商法・会社法、一般知識等」の4つに分かれており、それぞれ1ヶ月ずつ学んでいく流れです。
各項目の節目に、「添削問題」が出され、講師の方が採点をしてアドバイスを細かくしてくれるので不明な点を残さずに次に進むことが出来ます。
そして、最後に「過去問」に挑戦して実力をつけていく、というのが資格のキャリカレの行政書士講座のカリキュラムの特徴です。
講義映像が「合計21時間」と他の資格学校と比べても短いのも、特徴の一つです。
学習範囲が広いからこそ、満点を目指すというよりも合格することを目標にして、合格に必要な知識だけを効率的に学べるようなカリキュラム構成が資格のキャリカレの最大のウリ。
無駄がなく着実に合格を目指すことができ、試験の対策がしっかりとできるテキストになっているので初学者の方でも効率良く学習できます。
重要度がA・B・Cに分かれており、勉強効率が良くなる工夫がされている!
資格のキャリカレの行政書士通信講座のテキストは、初学者の人でも学習しやすいように非常に分かりやすい内容となっています。
各分野で重要度のランク付けがされており、「A・B・C」で分かれているので、どの部分がどれくらい重要なのかが、一目で見てわかる作りになっているのが特徴です。
時間に限りがある社会人や主婦、学生の方などは、重要度が高いところから集中的に学習したり、苦手な部分だけ集中的に学習したりできるので、合格に向けて効率良く学習を進めることができます。
ただ単に重要度分けをしているだけでなく、各重要度の解説も詳しく記載し、初学者の方でも理解しやすいよう工夫がされており、初学者の方や、試験に対して不安がある方でも安心して無理なく学ぶことが出来ます。
また、次の図のように重要なポイントは「マーカーでチェック」しながら講義での学習を進めていきます。なお、講義ではテキストだけでは分かりずらいところに関しては、講師による解説があるので安心です。
隙間時間などにスマホやタブレット等からも講義動画が閲覧可能!
資格のキャリカレの行政書士講座は「通信講座」なので、講義は全て動画で視聴する形になります。
そのため、時間がなかなか取りにくい社会人の方でも通勤時の電車の中や、ちょっとした隙間時間などにスマホやタブレットで講義を視聴することが可能です。
講義内容は、合格に必要なポイントを講師の方が丁寧に解説してくれ、どこが重要なのかを把握しやすく、難しい箇所もスムーズに理解することができると定評があります。
プロの講師による本格な講義を「繰り返し見て学べる」ので、合格に必要な知識を素早く定着させることができ、「自分のペースに合わせて学習できる点」も魅力です。
特徴5:4ヶ月という短期で効率的に試験合格を目指せる!
資格のキャリカレの行政書士通信講座は、「4ヶ月の短期合格」を目指すために以下のカリキュラムが組まれています。
- 1ヶ月目 憲法・基礎法学
- 2ヶ月目 行政法
- 3ヶ月目 民法
- 4ヶ月目 商法・会社法、一般知識
1ヶ月目の「憲法・基礎法学」では法律の基本知識と、法律の基本中の基本である憲法を学習し、今後、学習をするための土台を作ります。
①初学者にも分かりやすいように講師の方の分かりやすい指導で楽々学ぶことが出来ます。
2ヶ月目の「行政法」では、行政書士の仕事に大きく関わってくる行政法の行政組織と機関等を学んでいきます。
②行政書士試験で出題される問題は行政法が4割と言われていますので、とても重要な科目です。な お、行政法で高得点を獲得するコツもしっかりと指導してくれます。
3ヶ月目の「民法」では学習範囲が広いのが特徴です。民法を活用した民事紛争の解決方法を中心に学んでいきます。
③範囲が広い分覚えるのは大変ですが、講義映像とテキストは連動しているので重要なところをしっかりと覚えることができ、効率良く勉強を行うことが出来ます。
4ヶ月目は「商法・会社法」では株式会社のメカニズムを学び、一般知識では行政書士にとって必須な教養を学んでいきます。
④試験で出題される可能性は極めて低いですが、範囲が広いため全部やるのではく、要点を絞って試験対策をしながら指導してくれます。
なお、学習標準機間は4か月ですが、万が一、4か月以内に学習を修了することができなくても大丈夫です。以下の通り、12ヵ月無料サポートがあります。
補足ですが、「4ヶ月」での短期合格というところでは資格スクエアの行政書士通信講座が同じですので、比較して頂けると両校の違いが分かります。
また、資格のキャリカレと比較されがちなユーキャンの行政書士通信講座は「6ヶ月」が標準学習時間となっています。こちらも是非、比較検討して頂きたい資格学校です。
特徴4:質問や添削などのサポート体制が充実!
資格のキャリカレの行政書士講座は、講師の方へ質問を「何度でも無料」ですることができます。
学習をしている中で疑問点などが出てきた場合は、専任講師の方が納得いくまで優しくサポートしてくれますのでとっても心強いサポート体制です。
なお、他の資格学校も検討する際にも質問へのサポート体制がどうなっているのかは必ず確認しましょう。一般的に講座費用が安くなるとサポート体制が手薄になりがちです。
質問はPC・スマホからインターネット環境があれば簡単に出来ます。
質問は講義映像の中からだけでなく、FAX、郵送などでも可能なので、スマホなどに慣れていない高齢者などにもしっかりと対応。自分に合った方法で質問することができます。
また、モチベーションが低下しないように資格のキャリカレの方から、定期的に「応援のメール」を送ってくれるサポートもあります。通信講座はモチベーションを保つのが難しいのが難点ですが、こういった配慮により、モチベーションを保ちながら学習に専念することが出来ます。
全部で「7回」ある添削問題は、専任の講師が一つひとつ目を通して、手書きで採点を行いアドバイスしてくれます。
各受講生の理解度に合わせて丁寧にアドバイスを行ってくれるので、間違いや勘違い、落とし穴などをなくし試験合格に向けて効率的に学習を進めることができます。
合格後には、就職や転職サポートを行うキャリアコーディネートサポートもあり、資格のキャリカレ専属のキャリアコーディネーターの方が、行政書士の資格が役立つお仕事を提案してくれるという無料サービスもあります。
また、開業をするという場合でもHP作成は必須となりますが、資格のキャリカレでは、HP作成の支援をするサービスがあります。
特徴5:効率的に勉強できるが、模擬試験や講義の網羅性は今ひとつ!
資格のキャリカレの行政書士講座は、効率的に勉強はできるものの、「模試試験」や「講義の網羅性」が今ひとつという弱点が存在します。
まず講義動画ですが、他校では200時間を超える講義を行っているところもありますが、資格のキャリカレは21時間しかないので、他校と比べても極端に短いです。
他に講義が短いと言われているスクールでも70時間以上はあるので、資格のキャリカレの講義動画は業界の中でもダントツに短い講義時間となります。
行政書士試験の合格に必要な勉強時間は600時間~800時間くらい必要と言われていますので資格のキャリカレで「基本」を学んだ後に、自身で問題集を解いたり、もっと応用的な知識を学んでいくことは不可避です。そのため、4か月の学習後は独学でやるのか、他の資格学校の行政書士通信講座を受講するのか対策が必要です。
また、模試試験がないのは大きなデメリットです。
模試試験を受けたい場合は、市販の模擬試験用の書籍を購入するか他の資格学校で行われている模試試験を受ける必要があり、それを受講するには5,000円ほどの費用がかかってしまいます。このように資格のキャリカレに模試試験がない点は、事前に把握しておくことが重要です。
資格のキャリカレの行政書士通信講座の口コミ・評判まとめ
実際に資格のキャリカレで行政書士講座を受講した人の口コミを2つご紹介します。
私がキャリカレの行政書士講座を選んだ理由は費用が他の講座と比べても安かったからです。予算的にもあまり高い金額は出せなかったので相場以下だったのはかなり魅力的でした。キャンペーンもやっていて通常より半額の価格で受講することができたのでさらにお得に受講することができました。
安いからと言って質が悪いわけではなく、講師の方たちは優しく、丁寧に指導を行ってくれたので試験当日まで効率良く学習することができました。
資格のキャリカレ 行政書士講座 T.Iさん 20代女性
一から勉強したい私からしたら最初はテキストがわかりやすく、進めやすく感じました。
しかし実際の過去問や過去問集を解いていくとテキストでは不十分な点が多かったのと、図が少ないのとカラーであれば尚よかったかなと思います。入門としては十分ですが、応用に弱く感じました。
また、講師の方の動画も分かりづらく、ただテキストを読むだけで飛ばす箇所も多かったので勉強は他の物を併用して使う事が多かったです。
添削は返金制度があるためか難易度が高く、この教材で70%取るのに苦戦しました。
わからないところを質問できて、返答も早かったのでそこはとても助かりました。資格のキャリカレ 行政書士講座 U.Sさん 30代女性
口コミなどを見てもわかるように、基本的に資格のキャリカレの行政書士通信講座は良い評判と悪い評判に分かれているようです。
やはり、試験範囲の網羅性にかけるため、模試などは自分で受講したり、「独学+資格のキャリカレ」のような形で活用する方に選ばれる傾向が多いようです。
資格のキャリカレの行政書士通信講座がオススメなのはこんな人
資格のキャリカレの行政書士講座は、以下に当てはまる方にオススメです。
- 費用を抑えて受講したい方
- 独学の補助的に比較的価格が安めのスクールを受講したい方
- 隙間時間をうまく活用して学習したい方
- 4ヶ月という短い期間で合格を目指したい方
- 試験合格後のキャリアサポートも希望する方
資格のキャリカレの行政書士通信講座は、短期で効率的に試験合格を目指したい人もしくは独学のサポートとしてオススメ!
本記事では、資格のキャリカレの行政書士講座の特徴や強みについて、受講した人の口コミなども交えながら解説させていただきました。
資格のキャリカレは、「最短4ヶ月」での合格を目指せるような効率的なカリキュラムが最大のメリットです。ただ、「基礎知識に特化したカリキュラム」でもあるという点がデメリットでもあります。
安価な講座でも着実に勉強を積み重ねることが出来る人は合格可能です。講座の特徴をしっかり押さえたうえで、資格のキャリカレの行政書士通信講座で効率的に勉強をしたい方は、候補の1つとして検討してみてはいかがでしょうか。
※本記事の内容は2022年10月時点の情報に基づきます。
※各校の講座料金は割引キャンペーンによって頻繁に変わりますのでレビューの金額を参考に、講座の購入前には各校のHPを必ず確認してください。
※受講料の返金や合格お祝い金のキャンペーンについては、各校ごとに細やかな適用条件があります。こちらも、講座の購入前には各校のHPを必ず確認してください。
コメント