行政書士試験にスムーズに試験に合格するためには、資格学校や通信教育などで行政書士講座を受けることが一番の近道です。
しかし、昨今は講座で配布されるテキストに負けないくらいに独学者向けの市販テキストが充実しています。
特に、LECのオリジナルテキストである「行政書士 合格のトリセツ」は、初学者にとって分かりやすいとネットやSNSで評判です。
今回は、そんなLECの市販書籍、「行政書士 合格のトリセツ」についての特徴を現役行政書士がご紹介します。
LECのテキスト「行政書士 合格のトリセツ」の4つの特徴
口コミなどでも「行政書士 合格のトリセツ」は使いやすいと言われていますが、「ここが特徴的だなぁ!」と思った点は、以下の4点です。
- フルカラー&イラスト・図表が豊富
- 5冊に分けられるので、持ち運びに便利
- 人気講師の無料解説動画
- 過去問を収録しており、インプット&アウトプットがバランスよくできる
それぞれの特徴について、詳しく解説していきます。
特徴1:フルカラーで図解やイラストが豊富!
「行政書士 合格のトリセツ」は全ページがフルカラーとなっています。
実は、フルカラーのテキストをLECがリリースするのは「行政書士 合格のトリセツ」が初です。
LECはこれまで「出る準 行政書士」という有名なテキストを販売していましたが、こちらはフルカラーではありませんでした。
しかし、近年、他社のフルカラーで、図解やイラストが豊富なテキストが人気を集めており、それに合わせてLECも「行政書士 合格のトリセツ」を出版しました。
フルカラーなため、視覚的にも覚えやすく、メリハリをつけて学習することができる上、図解やイラストも豊富に盛り込まれているため、独学でも学習しやすく、内容も分かりやすいと評判です。
「出る準 行政書士」のテキストと読み比べを行いましたが、「行政書士 合格のトリセツ」の方が初学者向けなので、初学者の方や基礎を学びなおしたい方は、ぜひ一度手に取ってみてください。
別冊の六法のみ白黒印刷になっている
「行政書士 合格のトリセツ」では、別冊で六法が付属してきますが、六法はフルカラーではなく、白黒印刷です。
重要な部分だけ赤字になっているということもないので、逆に自分の好きなように印をつけたり、色を塗ったりできます。
筆者としては、六法はフルカラーよりも白黒の方が使いやすく、これはこれで良かったです。
特徴2:5冊に分けられる!持ち運びに最適!
「行政書士 合格のトリセツ」は本編4冊、六法1冊の、計5冊が1冊にまとまっています。
必要に応じて5冊それぞれを分けることができるので、持ち運びにも便利です。
一般的に資格講座で配布されるテキストは、分冊できないものが多いので、重さや持ち運びに不便という点から、テキストを外出先で使用したいという際のデメリットとなっていました。
その点、「行政書士 合格のトリセツ」は、分冊が可能なので、そういったデメリットなく外出先や移動中であっても使いやすくなっています。
背表紙・インデックスシール付きだから使いやすい
「行政書士 合格のトリセツ」は、背表紙やインデックスシールが付属しているなど、より学習しやすい工夫が凝らされています。
ページ数が多いため、通常であれば、見たいページを探す際に少し時間がかかってしまいますが、付属するインデックスシールを貼っておけば、すぐに該当ページを開くことができ、勉強の効率化に繋がります。
特徴3:人気講師の無料解説動画の特典付き!
「行政書士 合格のトリセツ」を購入すると、LECの人気講師の一人である野畑淳史講師の無料解説動画が特典として付いてきます。
1本あたり10分前後の動画が40本も付いてきます。
重要論点を初学者向けに分かりやすく解説を行っている動画なため、テキストと並行しながら視聴することで、より理解を深められます。
これは、市販書籍のテキストでは中々ない、「行政書士 合格のトリセツ」ならではの強みと言えるでしょう。
特徴4:過去問を収録!インプット・アウトプットしやすい構成!
「行政書士 合格のトリセツ」の文末には、過去問も収録されています。
そのため、ただインプットするだけではなく、過去問によりアウトプットが可能です。
他の資格学校の市販テキストは、各項目の最後に過去問を掲載しているとこが多いですが、「行政書士 合格のトリセツ」では、各論点の説明後すぐに過去問を掲載しているのが特徴。
インプットとアウトプットを各論点ごとに細めに行いやすい構成になっています。
LECのテキスト「行政書士 合格のトリセツ」を読んでみた感想
LECの「行政書士 合格のトリセツ」を筆者が実際に読んでみて思ったことは、とにかく分かりやすく、使いやすいということです。
良かった点
特に筆者が「行政書士 合格のトリセツ」を使って良かったと感じた点は次の通りです。
- フルカラー
- 5冊に分かれる
かつてのLECのテキスト「出る準 行政書士」は、白黒だったため、単調で見づらかったり、復習がしにくかったりしましたが、「行政書士 合格のトリセツ」はそういったことが一切、効率良く学習することができました。
図表もふんだんに盛り込まれているため、文字情報だけではなく、視覚的にも知識が定着しやすいのも良かったです。
また、個人的には5冊に細かく分けられるのが一番良い点だったと思います。
持ち運びもしやすく、コンパクトなため、通勤時間などの移動中も難なく勉強することができました。
悪かった点
唯一悪かった点を挙げるとすれば、『解説』です。
少し物足りないと感じました。
図表などがふんだんに盛り込まれていて、確かに分かりやすいのですが、その分、文字情報での解説が不十分なように感じました。
条文などの理解を深めながら学習していきたいという方には、少し物足りなさを感じる内容かもしれません。
だからこそ、この書籍の立ち位置としては「初学者向け」と言えるでしょう。
行政書士のフルカラー教材の中でも内容・使いやすさともにバランスのとれたテキスト!
今回は、LECのオリジナルテキストである「行政書士 合格のトリセツ」の特徴や、筆者が実際に読んでみた感想・レビューを紹介しました。
実際に使ってみて、LECの「行政書士 合格のトリセツ」は、行政書士講座のフルカラー教材の中でも、内容も分かりやすく、使い勝手も良いバランスの取れたテキストだと感じました。
一方で、深く学びたい人には少し物足りない内容になっています。
そのため「行政書士 合格のトリセツ」は、まず初学者が効率的に行政書士試験の勉強をしたいという人にオススメのテキストと言えるのではないでしょうか。
※本記事の内容は2023年3月時点の情報に基づきます。
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