東京法経学院は、1961年からの歴史を持つ、司法書士や土地家屋調査士講座にとても定評のある資格学校です。
特に土地家屋調査士の試験界隈では、とても有名で令和3年においては合格者404名中318名も輩出(合格占有率78.7%)しています。
引用元:東京法経学院行政書士公式サイト
本記事では、口コミサイトなどには載っていない東京法系学院の行政書士通信講座の全て(特徴や強みなど)をリアルな口コミや評価と共に紹介していきます。
東京法経学院の行政書士通信講座の特徴
東京法経学院の行政書士通信講座の特徴は大きく分けると以下の6つになります。
- 費用は他校と比べると少し高め
- 合格者への受講費用全額返金制度がすごい
- 教育訓練給付制度は利用不可
- コースが豊富にあるので自分のニーズに合わせて選べる
- 王道の講義やテキストと評判NO1の講師
- 通信講座の場合に質問回数に制限あり
- 合格者数の発表はなし
それぞれの特徴を一つひとつ詳しく見ていきましょう。
特徴1:費用は他校と比べると少し高め
受講費用は気になるところだと思いますが、東京法経学院の行政書士通信講座は「行政書士 新・最短合格講座」で、94,100円となっています。
東京法経学院の行政書士通信講座の費用は他の資格学校と比べるとどうなのか、料金比較表を作成しましたので、下記も合わせてご覧ください。
※価格は2022年10月時点の割引適用後を記載
塾・予備校名 | 行政書士講座コース名 | 標準学習期間 | 価格(税込) |
東京法経学院 | 新・最短合格講座総合コース | 160時間 | 94,100円 |
オンスク.JP | ウケホーダイ-スタンダード- | 25時間 | 19,536円(※1,628/月×12ヵ月) |
資格のキャリカレ | 行政書士120日楽々合格指導講座 | 21時間 | 35,100円 |
フォーサイト | バリューセット1 | 70時間 | 54,800円 |
ユーキャン | 行政書士講座 | 38時間 | 63,000円 |
クレアール | カレッジスタンダードコース | 211時間 | 51,250円 |
エル・エー | 行政書士スピード合格コース※2020年を最後に休止中 | 80時間 | 97,900円 |
資格スクエア | 森Tの4ヶ月合格講座 | 100時間 | 99,900円 |
資格の大原 | 行政書士入門合格コース(Web) | 185時間 | 173,000円 |
TAC | プレミアム本科生Plus(Web) | 192時間 | 187,000円 |
LECリーガルマインド | パーフェクトコースSP(Web) | 208時間 | 195,000円 |
行政書士講座の平均価格は80,000円前後と言われているので、東京法経学院の行政書士通信講座は平均価格よりもやや高めの価格設定になります。
ですが、東京法経学院の行政書士通信講座は講座自体の質は良く、口コミや評判も高く多くの受講生に支持されています。
また、「大手資格学校のLECリーガルマインド、TACや資格の大原など」の「標準学習時間や価格設定」を考えると、東京法経学院の行政書士通信講座は、効率的な学習ができる上に、コスパの良い価格設定であると言えます。
特徴2:合格者への受講費用全額返金制度がすごい!
東京法経学院の行政書士通信講座は、試験に合格した受講者全員に「受講する際に支払った費用を全額返金するお祝い制度」があります。
東京法経学院は行政書士通信講座において何よりも難しいのは「継続すること」だと考えているようです。また、「難関資格ではあるが最後まで諦めずに継続して欲しい」という想いから受講生一人ひとりの気持ちを後押しできればと考え、この制度を始めたのだそうです。
詳細な条件はこちらからご確認ください。
なお、「受講費の全額返金」制度は、行政書士講座では中々見られない制度です。その1つにアガルートの行政書士通信講座がありますので、比較検討頂ければと思います。
特徴3:教育訓練給付制度は利用不可
教育訓練給付制度とは?と思う方もいると思うので要点を絞って説明させていただきます。
教育給付制度とは、対象となっている講座修了後に、受講費用の20%がハローワークから返金される制度です。ただし、最大10万円が上限となります。
非常に残念ではありますが、東京法経学院の行政書士通信講座は教育訓練給付制度の対象外のようです。(※2022.10時点)
参考までに、各校の取り扱う行政書士講座(通信・通学)が教育訓練給付制度の適用となっているのは以下の資格学校です。
引用:厚生労働省
東京法経学院の行政書士通信講座の場合、教育訓練給付制度の利用は出来ませんが、合格者へ受講料の全額返金制度があるので、合格さえしてしまえば実質無料で受講可能となります。
特徴4:コースが豊富にあり、自分のニーズに合わせて選べる!
東京法経学院の行政書士通信講座のコースは次のように、たくさんあります。自分のニーズに合わせたコースを選べるのが特徴です。
<初学者向け※通信>
- 行政書士 新・最短合格講座総合コース(メイン講座)
<初学者向け※通学>
- 行政書士 本科コース(メイン講座)
<学習経験者向け※通信>
- 行政書士 受験対策講座(メイン講座)
- 行政書士 科目別答練+全国公開模試(オプション講座)
- 行政書士 合格直結答練(オプション講座)
- 行政書士 全国公開模試(オプション講座)
「初学者の方」におすすめのコースは「行政書士新・最短合格講座総合コース」です。
「行政書士新・最短合格講座総合コース」は講座を受講しながら知識を吸収していく「インプットがカリキュラムの中心」となっており、その集大成として答練や公開模試(B・C・D・E・G)がアウトプットの場所としてカリキュラムに組み込まれています。
引用元:東京法経学院行政書士公式サイト
逆に「初学者以外の方」は、「受験対策講座」を選んで、その中から自身の習熟度を踏まえてフルパックコース~答練+科目別強化コースまでの中からご選択いただくこととなります。
その他にも、他の資格学校の行政書士講座を受講されている方でも、オプション講座の「模試」だけを受けると言ったやり方もあります。
資格学校が変わると問題の製作者が変わるので、自身の受講している学校の模試では上位という方も以外に点数が取れないということがあります。
なので、「本番前の真の実力を図る」と言う意味で他校の模試をスポットで受講するのも断然ありです。
特徴5:王道の講義&テキスト!講師の評判は業界1とも!
東京法経学院の講義とテキストは「王道中の王道」と言われており、新・最短合格講座総合コースには、次の6つのカリキュラムがしっかりと組まれています。
<基礎力養成編>
<ベストセレクト答練>
<科目別答練>
<全国公開模試>
<記述式解法マスター講座>
<直前ファイナル>
これらの総講義時間は合計160時間となります。
他のスクールの行政書士講座の講義時間と比べると、160時間というのは大手の資格学校の行政書士講座の総講義時間に近いものとなります。なお、値段は大手の資格学校の半分以下なので、コスとパフォーマンスはかなり良いと言えるでしょう。
なお、コストパフォーマンスで言えば「クレアールの行政書士通信講座」がNO1です。是非、比較ご検討下さい。
モノクロの王道テキスト!
東京法経学院のテキストは、まさに「王道のテキスト」です。他校がこぞって取り組むような「フルカラーや漫画の挿入」といった初学者に好まれるような特徴はありません。
しかし、合格後に実務に取り組む際には、このテキストより無骨な硬い条文を自身で読み解かなければなりません。
そう考えると、無駄が一切ない、王道のテキストでの学習に慣れておくというのは、悪いことではありません。ただ、この点は、好みが分かれるところですので、ご検討ください。
寺本康之講師が人気!
講師は5名の講師が在籍しており、その中の一人である寺本講師は講義が分かりやすいこともあり、行政書士講座業界ナンバーワンと言われています。
寺本講師はこれまで大学院時代から資格試験の講師を行っており、行政書士以外にも公務員の試験、大学受験の講師なども担当しており、「講師としての経験がかなり豊富」で、どの講師よりも分かりやすい講義を行なっていることから、講義内容に関して受講生から定評があります。
寺本講師の講義を求め入構する受講生もいるほどです。
人気の講師と言えばLECの横溝 慎一郎講師、アガルートの豊村 慶太講師や資格スクエアの森 広志講師などが行政書士講座界隈では有名です。こちらも比較ご検討いただければと思います。
法改正などにもしっかりと対応!
東京法経学院は法改正にもしっかりと対応を行なっているので、常に最新の内容で学習を進めることができるのも特徴。
なぜならば、受験六法を発行している資格学校でもあるので、法改正のキャッチアップはどこよりも早いと言えるからです。
行政書士試験を突破する上で六法の購入は「必須」です。テキストではなく、六法に記載のある硬い表現の条文も覚える必要があるためです。
ただ、資格学校で六法を発行されているところは、中々ありませんので、自前で購入するようにオススメされるのが他の資格学校のカリキュラムの特徴であります。
行政書士試験の問題内容は時代の法改正などを元にどんどん変化していくので、常に最新の状態で講座を行なっている東京法経学院は、そういった法改正をいち早く取り入れながら、勉強できるという点が安心ですね。
余談ですが、安価な行政書士通信講座を申し込んだところ、教材が直近の法改正に対応していなかったということも往々にして見受けられます。ご注意ください。
講義動画などオンライン対応が他と比べると弱い!
東京法経学院の行政書士講座は通信講座にも対応していますが、講義動画などのオンライン対応が他の資格学校と比べると弱いという弱点もあります。
通信講座で配信される講義動画に関しては、『通学講座で実際に行われた講義をそのまま撮影したもの』となり、ホワイトボードを使用して解説するやり方となるので、通信講座専用の講義動画を収録したり、編集している資格学校と比べると、画素数が荒く、少し単調で見にくいのが弱点です。
また、他の通信講座を行なっている資格学校だとスマホなどをうまく活用して他の受講生とコミュニケーションを取ることやスケジュール管理などの対応をしています。
しかし、東京法経学院の通信講座はスマホで講義の動画を見るということしかできないので、そういった機能が充実している通信講座特化のスクールと比べるとどうしても、オンライン学習環境の利便性が弱くなってしまいます。
ただ、動画の閲覧などに関しては問題ありません。なので、講義の中身が大事で、それ以上の機能をそこまで求めないという方は、全く気にする必要はありません。
サンプル動画で講師との相性も含めて確認しておきましょう。
また、サンプル動画で全てが分かる訳ではありませんので、無料体験受講も講座の購入前にすべきだと思います。公式サイトの中段より申し込むことが出来ます。
特徴6:通信講座の場合、質問の回数に制限がある
行政試験の勉強を続けていると必ず分からないところが出てきます。そこで資格学校では「質問フォロー制度」を設けているのが一般的です。
ただ、東京法経学院の公式サイトには質問へのフォロー体制についての記述がありませんでしたので筆者が事務局に確認をとったところ以下のことが分かりました。
①特徴5で述べた基礎力総合編までで「6回」の質問が可能
②特徴5で述べたベストセレクト答練以降までで「6回」の質問が可能
③計12回の質問が可能(①+②)※13回目以降は別途料金がかかってしまう
個人的な見解ですが、初学者の場合、12回では少し回数に不足があるように感じます。通学の方の場合は講義の前後に講師に質問ができますが、通信の場合はそうもいきませんので、ここも踏まえた資格学校のチョイスとなりそうです。
特徴7:合格者数の公開は行っていない
残念ながら東京法経学院の合格者の公開は行われていませんでした。
しかし、東京法経学院の公式ホームページには、「合格者体験記」というものが掲載されており、年度ごとに合格した人の体験記を見ることができます。令和元年度の試験では「4名」の合格者体験記が掲載されているので、少なくとも東京法経学院は、それ以上の合格者を出しているという事になります。
冒頭でお伝えした通り、東京法経学院は土地家屋調査士の試験界隈では、とても有名で令和3年においては合格者404名中318名輩出(合格占有率78.7%)しています。
よって資格学校としての指導ノウハウは、十分にあると考えられます。
読者の方は、これから沢山の資格学校や講座を比較検討することとなりますが、私が一番大事だと思うのが「講師との相性」です。
費用の高い講座を受講すれば合格率は高まりやすいですが、最後はどれくらい自分が勉強に夢中になれるかが大事です。
意外にも直感は当たるものです。この先生の講義は面白い、興味深いといった心の声を信じてください。
東京法経学院の行政書士通信講座の口コミ・評判まとめ
実際に東京法経学院の行政書士講座を受講した人の代表的な口コミを2つほど紹介します。
私が東京法経学院を選んで良かったと思ったところは、テキストの質です。
他の予備校のテキストと比較してきましたが、私は私が東京法経学院のテキストが一番良かったです。
要点なども簡易にまとめられていて、初学者で不安もありましたが試験当日まで効率良く学習を進めることができました。
講師の方も疑問点などを質問した際に優しく丁寧に教えてくれたのが好印象でした。
他にも全額返金制度などがあったのでそれをモチベーションにして続けることができました。東京法経学院 行政書士講座 Y.Uさん20代 男性
予備校を選ぶにあたって,講師の解説が分かり易く,具体的な勉強方法を提案してくれる予備校を探しました。幾つかの予備校の資料を取り寄せて検討した結果,東京法経学院に決めました。
通学を希望しておりましたが,東京法経学院は関東では東京校しかなく,通うのに遠いため,通信講座を受けることにしました。他に通
学するのに近い予備校もありましたが,それでも通信で東京法経学院に決めたのは,難しい法律の解説の分かり易さでした。家に居ながら通学したような勉強がしたかったのでDVD 付きにしました。DVD は繰り返し見られるし,自分のペースで勉強ができるの
で便利でした。講師の表情が豊かで,見ていても眠くならず,とても分かり易かったです。東京法経学院 行政書士講座 H.Tさん20代 女性
口コミをみてもわかるように、東京法経学院は、最初は候補でなかったものの他の資格学校と比較検討された際に選ばれる傾向があります。
是非、他の資格学校の講座と比較検討していただければと思います。
東京法経学院の行政書士通信講座がオススメなのはこんな人
たくさんの特徴がある東京法経学院の行政書士通信講座ですが、オススメできる人とそうでない人がいますが、オススメできる人は、以下に当てはまる方になります。
- 「価格」と「総講義時間」のコスパを気にされる方
- 「テキスト」と「講義動画」2つでゴリゴリ勉強する王道の勉強方法で学習を行いたい方
- スケジュール管理やWeb答練アプリなどのWeb学習機能は、無くてもよい方
- 本試験合格後の「受講料全額返金制度」に魅力を感じる方
- 寺本康之講師の講義に魅力を感じる方
東京法経学院の行政書士通信講座は、しっかりと堅実に、王道スタイルで勉強したい人におすすめ!
本記事では、東京法経学院の行政書士講座の特徴や強み、どんな方向けの講座なのかについて、口コミサイトなどでは教えてくれないリアルな評価と共に紹介させていただきました。
ずばり、東京法経学院の良さは、特徴がないところです。「THE王道の勉強方法」で構わない、派手なこと必要ないという方にはピッタリの講座です。
行政書士や社会保険労務士として目にする行政の作成した資料は、硬い表現で書かれた無骨なモノが多く、受験期に読み解く力をしっかりと養ったから読み解けると実務後に私は、実感しました。
その「読み解く力」を養ったのは、まさにTHE王道と言える無骨な勉強方法でした。
※本記事の内容は2022年10月時点の情報に基づきます。
※各校の講座料金は割引キャンペーンによって頻繁に変わりますのでレビューの金額を参考に、講座の購入前には各校のHPを必ず確認してください。
※受講料の返金や合格お祝い金のキャンペーンについては、各校ごとに細やかな適用条件があります。こちらも、講座の購入前には各校のHPを必ず確認してください。
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